囚われた独房からアートを発信し続けたミャンマー・アーティスト

Shinwa Wise Holdings株式会社の子会社Shinwa ARTEX株式会社は、文化支援事業の一環として、2019年6月17日(月)~29日(土)、ミャンマーの現代美術作家、ティン・リンの日本における初の個展を開催します。

社会主義から軍事政権、そして民主化という激動の時代を経て、今や経済発展の時代へと向かう「アジア最後のフロンティア」として世界中の注目を集めるミャンマー。
ティン・リンは反政府活動の容疑で、1998年から2004年までの7年もの間獄中にありながらも、独房という不自由な環境下でアート作品を制作・発信し、自由を訴え続けてきました。

■ティン・リン展
[会期]
2019年6月17日(月)~6月29日(土) 11:00~18:00 日曜定休
メディアプレビュー:6月17日(月) 15:00~17:00
レセプションパーティー:6月18日(火) 18:30~20:00
[会場]
銀座メディカルビル1階(東京都中央区銀座7-4-12) 入場無料
[主催]
Shinwa ARTEX株式会社 文化支援事業部

ロンジー・プロジェクト -女と男の壁をぶち壊せ!

ミャンマー国内で、急進派仏教僧や守旧派から激しい攻撃を受け
一つ間違えば再投獄されるリスクを冒して敢行された禁断のプロジェクト

本展のテーマは「ロンジー・プロジェクト」です。
ミャンマーの民族衣装に「ロンジー」という巻きスカートのようなものがありますが、慣習上、女性のロンジーと男性のロンジーを一緒に洗ったり干したりすることが、忌み嫌われてきました。
それは男性の権威を失わせ、運を下げると考えられているからです。

今回のシリーズは、そのロンジーを作品の素材として使用し、実際にミャンマーに住む女性たちにインタビューを行って、彼女たちの言葉をミャンマー語で作品に組み込んだ作品群です。
また、それはミャンマー社会において正当化されてきた男女の不平等の問題を真正面から取り上げたものでもあります。

この「ロンジー・プロジェクト」は、迷信的な風習に支配されている社会において、不平等につながるものは、はっきりと手を挙げて見直していこうというティン・リンの発想によって、フランスから始まり、香港、ミャンマーでの展示を経て、東京へと巡回しています。

香港とミャンマーでは、力のある女性ギャラリストたちが展覧会を開催し、大きな反響を呼びました。
特に、ヤンゴンのリバーギャラリーでは、女性の首から上の頭部にロンジーの生地を貼り付けたインスタレーションが、ブッダの頭に女性のロンジーの生地を巻きつけたものではないかと、急進派仏教僧や守旧派から過激な攻撃を受け、地元のマスコミには大きな問題として取り上げられ、フェイスブックには3000以上の批判のメッセージが殺到する事態に発展しました。

もし本当にブッタの頭にロンジーを巻きつければ不敬罪にあたるため、政府も関心を寄せることとなりましたが、あくまで女性の顔と頭に女性のロンジーを巻いたものであるとして、事なきを得ました。
しかし、ヤンゴン市内では、リバーギャラリーに石が投げ込まれるなど、その興奮が収まる様子はありません。

日本でも、過去には大相撲の土俵に女性が上がって大きな社会問題となることはありましたが、今や女性天皇の問題が真剣に議論されるなど、女と男の壁を取り去っていこうとする社会の入り口に私達は立っています。
そんな現在の日本社会に、ティン・リンが、アートを通じて強いメッセージを投げかけます。

本展では、「ロンジー・プロジェクト」の最新作から、2007年の「囚人シリーズ」、油彩作品や2メートルを超える大作まで約20点を展示いたします。
日本初となるこの個展を、是非ご高覧ください。

Htein Lin (ティン・リン) 1966~

ミャンマー生まれ。絵画やオブジェ制作など多岐にわたる活動を行っている。
特にミャンマーにおける最初期のパフォーマンスアーティストとして重要な位置を占める。
ヤンゴン大学法学部在学中の1988年に民主化運動に参加、軍事政権が誕生するとインド・中国との国境に逃げ地下活動へ移行する。
1992年、大学に復帰、1995年修了。
アーティストや俳優として活動していたが、軍部に捕まって拷問を受け、1996年からはその経験を血のような赤い絵の具を上半身に塗るパフォーマンスで表現する。
1998年、反政府活動の容疑で刑務所に収監されると、囚人服の上に注射器などで描いた300点もの反政府的な絵画《囚人の自画像》(Prison Paintings)や政治的な新聞を制作し続け、それらを枕の中やベッドの下、掘った穴などに隠し、全てを刑務所外に送るなど、獄中でアーティスト活動を継続した。
2004年出所後は、ヨーロッパ人女性と結婚し、2006年にロンドンへ移住。
その後、イギリスやタイなど各地で展覧会やパフォーマンスを行い、作品を多数発表。
2012年に民主化されたミャンマーに帰国。
その頃から、約5000人も居たという受刑者の中から460人の立体手形と当時の体験談を集めた《手の展示》(A Show of Hands)や、1999年に刑務所内で石鹸を彫刻化した《石鹸プロジェクト》(Soap Blocked)の発展形も制作し、精力的に発表活動を行う。
民主化の実現と自由な表現の難しさを不屈の精神で訴え続けている。

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